幹細胞馴化培養液とエクソソーム

新生児の臍帯幹細胞・小児の乳歯歯髄から採取した間葉系幹細胞をゼノフリー/無血清培養して製造した幹細胞馴化培養液と臍帯幹細胞エクソソームです。

製造に使用した幹細胞は、「ヒト(同種)体性幹細胞加工医薬品等の品質及び安全性の確保に関する指針」に基づき、リアルタイムPCR法でのウイルス否定試験(HIV1, HIV2, HBV, HCV, HTLV, PVB19)と第17改正日本薬局方に基づいたPCR法による7種類のマイコプラズマ否定試験と無菌性試験(一般細菌、嫌気性菌、真菌)を実施して安全性を担保しています。また、フローサイトメトリー法で細胞表面マーカーを解析し、幹細胞の特徴である「CD90, CD73, CD105が陽性、且つCD45, CD34, CD11d, CD79a, HLA-DR陰性」の細胞率が90%以上である事を確認しています。

製品データ

他社培養液との比較

弊社で開発した完全合成培養液「αEXOM」と他社の培養液でそれぞれ製造した馴化培養液に含まれるエクソソームの含有量を比較した結果、2倍以上測定されました(図1)

図1.エクソソームの含有量の比較
馴化培養液の製造方法

乳歯歯髄や臍帯のウォートンゼリー(Wharton’s Jelly)から、「ゼノフリー幹細胞」の分離培養と凍結保存技術を確立しました。さらに、東京医科大学 落谷教授のご指導により、高濃度幹細胞エクソソームを含む「ゼノフリー/無血清幹細胞馴化培養液」の製造方法と技術を確立しました。

「ゼノフリー/無血清幹細胞馴化培養液」の製造は、幹細胞の継代・拡大培養から馴化培養液の回収までを再生医療用の細胞加工施設に適合したクリーンルーム内で行い、馴化培養液の精製・滅菌・充填などの製品化はGMPに準拠したクリーンエリア内で実施しております。

  1. 幹細胞の継代・拡大培養

    ゼノフリー幹細胞培養液「αMSCM+PL」とアニマルフリー細胞分散酵素を用いて継代培養を繰り返し、馴化培養液の製造に必要な細胞数まで増やします。

  2. 馴化培養液の製造

    培養容器表面の70〜80%に細胞が増殖した時、培養液を吸引除去し、新規開発した馴化培養液回収用の完全合成培地に置換して数日培養後、馴化培養液を回収します。

  3. 品質管理

    品質管理は製造工程内と製品化後に実施されます。検査項目は、濁度、pH、浸透圧、蛋白質濃度、エンドトキシン検査、無菌性試験等を日本薬局方に準じて実施。さらに、必要に応じて50〜150nmのCD9/CD63 陽性エクソソームの量を測定します。

製品説明

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シリーズ名
 製品名
品番 性状 説明
臍帯幹細胞無血清
馴化培養液
UCMSC-CM,Advanced UC30* 液体
  • エクソソーム,サイトカイン含有
  • 無菌性試験済み
UC30F* 乾燥粉末
UCMSC-CM,UF UC31** 液体
  • 限外ろ過済み
  • エクソソーム不含
  • サイトカイン含有
  • 無菌性試験済み
UC31F** 乾燥粉末
UCMSC-CM,Pure UC32* 液体
  • UC30,UC30Fより不純物が少ない
  • エクソソーム,サイトカイン含有
  • 無菌性試験済み
UC32F* 乾燥粉末
臍帯幹細胞
エクソソーム
UCMSC-Exo UC33F*** 乾燥粉末
  • 臍帯幹細胞エクソソーム分画の凍結乾燥品
  • サイトカイン類、培地成分不含
  • CD9/CD63 陽性エクソソーム含有数 109 個/mL 以上
  • 無菌性試験済み
歯髄幹細胞無血清
馴化培養液
DPMSC-CM,Advanced DP10* 液体
  • エクソソーム,サイトカイン含有
  • 無菌性試験済み
DP10F* 乾燥粉末
DPMSC-CM,UF DP11** 液体
  • 限外ろ過済み
  • エクソソーム不含
  • サイトカイン含有
  • 無菌性試験済み
DP11F** 乾燥粉末
DPMSC-CM,Pure DP12* 液体
  • DC10,DC10Fより不純物が少ない
  • エクソソーム,サイトカイン含有
  • 無菌性試験済み
DP12F* 乾燥粉末

 

* CD9/CD63陽性エクソソームの含有量を測定済みです。

** 限外ろ過によって高分子成分は除かれています。

*** UC32から180~50 nm付近の細胞外小胞(EVs)を回収し、サイトカインや培地成分を除いたエクソソーム分画の凍結乾燥品です。

※充填容器(バイアル瓶,PET瓶等)や容量は必要に応じて承ります。弊社までお問い合わせ下さい。

※保存条件
 液体品:冷凍(-80℃) 凍結融解禁止  乾燥粉末品:冷蔵(4~8℃)

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注意書き
  • ・細胞培養液や関連試薬は医療用ではありません、研究用途に限られます。
  • ・本品に抗生物質は含まれておりません。
製品のお問い合わせ / 品質証明書の入手
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